京都木津川で本格カヌーツーリング体験での4つの見どころ 2015.09.28 カヌー・カヤック京都南部

三重県の青山高原に源を発し、京都を流れる木津川。穏やかな瀞水から急流まであり、カヌー・カヤックで人気の大河原近辺で本格的なミニツーリング体験や川遊びを楽しむ「リバーアドベンチャークラブ」の「京都木津川ツーリングカヌー体験（ランチ／温泉入浴付き）」コースの自然の4つの見どころをご紹介。

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三重県の青山高原に源を発し、八幡市西端、京都府と大阪府の境付近で桂川（保津川）、宇治川と合流して淀川となる木津川。京都の大河原（おおかわら）より笠置（かさぎ）の区間は、穏やかな瀞水（とろみず）から急流まであり、カヌー・カヤックで人気のエリアです。

延べ7万人以上の指導実績を持つ国内有数のカヌースクールを運営する「リバーアドベンチャークラブ」の活動拠点「大河原カヌーハウス」から出発。5時間半ほどかけてパドリングの練習や本格的なミニツーリング体験、水遊びを楽しむ「京都木津川ツーリングカヌー体験（ランチ／温泉入浴付き）」コースの自然の4つの見どころをご紹介します。

1.木津川

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山ダムを経て支流の名張川（なばりがわ）と合流した後の木津川は全体的に緩やかな流れとなり、初心者も安心してカヌー・カヤックができるフィールドとして、人気を集めています。

周囲にはなだらかな山並みが続き、伸びやかな川面と真っ青な空が明るく開けた気持ちの良い場所で、自然を満喫するのにぴったり。

他方、木津川流域には花崗岩（かこうがん）や変成岩が分布し、約3mの高さの飛び込み岩や、水遊び、沢遊びができるスポットが盛りだくさん。ツアースタート地点の「大河原カヌーハウス」には、カヤックに乗ったまま川に飛び込める迫力満点の5mの滑り台も。

2.大河原橋（恋路橋、こいじばし）

@lupus211 @aliciabebe @ant_onion @mapacom 京都の東南端にある恋路橋と言う沈下橋ですが、ここはよくヒグラシが鳴きますね。隠れた名所です。 pic.twitter.com/l5KwZYZg2W

— やる時はやろうかな？ (@sunday_take) 2014, 7月 19

大河原から笠置の木津川には、2つの趣深い沈下橋（ちんかばし、増水時に水没する橋）がかかっています。

JR大河原駅の手前には、全長95.3m、幅員3.6mの「大河原橋」という欄干（らんかん）のない沈下橋があり、別名「恋路橋（こいじばし）」とも呼ばれています。川向うの「恋志谷神社（こいしだにじんじゃ）」に通じる橋で、神社の参道にもなっており、この橋を渡ってお参りすると、恋愛成就、子授け、安産といった願いが叶うのだとか。

鎌倉時代後期から南北朝時代初期にかけての第96代天皇にして、南朝の初代天皇である後醍醐天皇（ごだいごてんのう）の妃が祀られており、毎年春秋の祭礼には多くの参拝客が訪れるのだそう。

神社の境内の近くには「雄滝」、「雌滝」という一対の滝があります。

3.潜没橋（せんぼつばし）

JR関西本線が大河原－笠置（かさぎ）間で木津川をまたぐ鉄橋の西に、手すりのない「潜没橋（せんぼつばし）」と言われる沈下橋があり、何度も修復された跡のある橋桁が目を引きます。

橋の向こうにはのどかな飛鳥路（あすかじ）の田園風景が広がり、さらに木津川を下って布目橋を渡ると、岩のくぼみに入った小石がくるくるまわり、岩を侵食してできる珍しい自然現象「甌穴（おうけつ）」があって、ハイキングコースになっています。

花崗岩の甌穴がこれほど多く残っているケースは全国的にも珍しく、くぼみの大きさなどから1000年以上の歳月をかけてできたと推測されています。

4.笠置山（かさぎやま）

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木津川の南岸にそびえる標高288mの笠置山は、古くから信仰の山として知られ、修験道（しゅげんどう）の行場で1300年の歴史を持つ笠置寺があります。

全山花崗岩の急峻な中、至るところに巨岩、巨石が見られ、こうした巨石への信仰が仏教思想と結びついて、高さ15mの巨大な弥勒磨崖仏（みろくまがいぶつ、自然の岩壁に直接彫り刻んだ弥勒菩薩の像）が笠置寺のご本尊として祀られるようになったと考えられています。これらの奇石、名石の多い景観を保全するため、一帯が京都府立笠置山自然公園に指定されています。

山域にはアラカシやクヌギ、アオキなどが自生し、麓の木津川の河原には桜が植えられており、桜や紅葉の名所としても有名で、国の史跡及び名勝にもなっています。