まるで秘境の洞窟探検！？関西でケイビングを楽しむなら外せないスポット＆ツアー情報 2016.07.08 ケイビング・洞窟探検関西・近畿

関西エリアには、日本第3位の長さを誇る滋賀県の河内風穴を筆頭に、自然のままの神秘的な洞窟、鍾乳洞が数多く点在。さながら洞窟探検家のような気分が味わえる、関西の秘境とも言うべき洞窟を2つ厳選してご紹介します！

関西エリアには、総延長約10,020メートルで日本第3位の長さを誇る滋賀県の河内風穴（かわちふうけつ）を筆頭に、自然のままの神秘的な洞窟、鍾乳洞が数多く点在しています。

さながら気分は洞窟探検！？関西に行く際には是非訪れたい、関西の秘境とも言うべき洞窟を2つ厳選してご紹介します！

記事の最後には、本当に洞窟探検ができる「ケイビングツアー」情報も♪

1.滋賀県・河内風穴（かわちふうけつ）

photo by PIXTA

鈴鹿山脈の最北、霊仙山の麓に約55万年前に形成された、滋賀県の天然記念物です。河内風穴は、滋賀県犬上郡多賀町、古くから「お多賀さん」と呼ばれ親しまれてきた多賀大社の程近くに位置しています。

鈴鹿山脈の最北である霊仙山（りょうぜんざん）の麓のカルスト地帯にできた石灰岩の洞窟。現在も調査団体による探検・測量が進められており、わかっている部分だけでも内部は4層にも及んでいるそうです。

入口から約200メートルの第1層と2層は一般公開されていますが、それより奥は迷路のように入り組んでいて、許可を得た人でなければ、立ち入ることができません。

滋賀県は河内風穴に来ておりました。因みに立入禁止の奥には鐘乳石がいっぱいらしい。 pic.twitter.com/zCA60uL0pf

— （無） (@baibuchan) November 14, 2016

立入禁止区域には、通称「青の水路」と言われる絶景の水路や地底湖、地底河川が！また、珍しい生物や植物も生息しています。

ユビナガコウモリやコキクガシラコウモリといったコウモリの他、全く光の差し込まない特殊な環境に適応したヤスデやクモ、ヨコエビなども生息しています。

滋賀#河内風穴 pic.twitter.com/3BROBlQPDD

— ｱﾗ( ´-` ).｡oO (@Hornet0714h) November 8, 2016

加えて、世界中でも河内風穴のみの固有種のコバヤシミジンツボ、カワチメクラチビゴミムシの姿が見られたことも報告されています。河内風穴一帯にはイカリソウや好石灰岩性植物のヒメフウロ、クモノスシダなども生育しており、しばしばニホンリスやミソサザイなどが出会うこともあるとか。

芹川支流のエチガ谷沿いの岸壁にぽっかり口を開けているのが河内風穴で、周辺では川遊びや岩登りも楽しめます。

2.奈良県・不動窟（ふどうくつ）鍾乳洞

今日は観光で奈良県は川上村にある不動窟へ
洞窟内に滝があったり、コウモリの大群が見られたり、鍾乳洞の迫力に圧倒されたりと満喫してきました！
熊野方面へ行かれる方は是非一度立ち寄ってみてほしいところです pic.twitter.com/MpbAoPdvM0

— しがー (@BasebalCigar) March 13, 2017

奈良県川上村、奥吉野にある不動窟（ふどうくつ）鍾乳洞は、洞内に不動明王が祀られており、修験道の裏行場としても名高い洞窟です。2.5億年ほど前の中生代三畳紀にできたと言われ、吉野川を見下ろす崖の中ほどに入口があります。

探訪：不動窟鍾乳洞　奈良県川上村。
第三窟の不動明王と不動の滝。岩の中から急流が湧き出しているように見えて結構な音です。なかなか狭いところを通ったりと、面白かったです。 pic.twitter.com/QZnvEeoBrl

— Yasuyo／ヤスヨ (@yasuyo_) November 28, 2015

洞窟内は4つの窟で形成されており、高さは20メートル以上、南北方向の広さは10メートル程度ですが、東西方向には50メートルもの広がりを持つ第3窟には、高さ約20メートルの「不動の滝」が轟々と音を立てて流れています。

鍾乳洞から湧く水は「不動水」と呼ばれ、県が選定した「やまとの水」の一つにも数えられるとか。あくまで透明な澄み渡った水は、驚くほどの美しさです。

129段もの階段を降り、鍾乳洞に辿り着くと、壁の石筍や幕状の鍾乳石など、様々な石灰沈殿物が芸術品のような自然の造形美を見せてくれます。

鍾乳洞内部は、虫もコウモリもおらず、深閑としています。一年を通して気温は17度前後と安定していて、涼みスポットとしても最適です。