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トレッキング入門編!初めての装備と山選び 2016.07.05 トレッキング
「トレッキングに行ってみたい!」でもどこへでかけたらいいのか分からない。
大自然の中を、思い思いの楽しみ方で歩いていくトレッキングは、近年、若い女性の間でも人気です。しかし初めてトレッキングをされる方は、山選びや装備など悩みが多いもの。
そこで今回は、トレッキング入門マニュアルと初心者から参加できるおすすめトレッキングツアーをご紹介します!ぜひトレッキングへ出かける際の参考にしてくださいね。
そもそもトレッキングとは?
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トレッキングとは「山歩き」のことです。「山歩き」というと「登山」をまず思い浮かべるかと思いますが、「登山」は山頂を目指して登っていくことが目的です。
トレッキングは、山の中を歩きながら散策するようなイメージです。山頂を必ずしも通らないという訳ではなく、「登山」よりも自由に自分の好きな目的で「山歩き」を楽しむことができます。
トレッキングの楽しみは様々。樹齢何年物の大木を見られるとか、その時期だけ咲くめずらしい花を見つけるとか、森に住む動物に出会ったり足跡をたどってみたり、川や滝、大きな岩組みなど見ごたえのある渓谷美に感動するなど、本当に行って良かったと感じるはずです!
大自然の中に入って新たな感動や発見ができること。トレッキングは、日頃の疲れをリフレッシュするのにもってこいのアクティビティなんです!
トレッキングへ行く前に
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初めての場合は、経験者の方に連れて行ってもらうのが一番手っ取り早くて安心ですが、なかなかそうできる環境にない方も多いのでは。
一番大事なのは、トレッキングに行く前の準備です。スポット情報、交通手段の選定や行動スケジュール作成、必要な装備の準備です。楽しいことを計画している時間は楽しいもの。
ぜひ想像を巡らせて空想旅行を楽しみながら計画してくださいね。
まずはトレッキングツアーに参加してみる
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トレッキング入門者は、まずはトレッキングツアーに参加してみて雰囲気や感覚を養うのもおすすめです。経験豊富で安全講習も受けたガイドが先導してくれるので安心。トレッキングの楽しみ方をたくさん教えてもらうこともできます。
通常、山へは複数人で出かけるのが基本ですが、ツアーなら1人からでも気軽に参加できます♪大木が見たいとか動物に会いたいとか、希望内容からコースを選ぶことができるのも利点です。
アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」でご紹介している人気ツアーから3つチェックしてみましょう!
「知床オプショナルツアーズ SOT!」ネイチャーウォッチング
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湖面に知床連山がきれいに映し出された知床五湖。とても印象的なスポットです。ここでは湖に餌を食べに来るエゾシカも見られます。ツアーでは原生林に入ってガイドしてもらい、知床岬まで見渡せる大パノラマのスポットも訪れます。
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ガイドさんからは自然に関する色んな話が聞けるんです!深い原生林では、それぞれの木々がここで生きていくための秘密を教えてもらいます。ヒグマの冬眠した穴にもぐってみることもあります。ヒグマはこの穴の中で4ヶ月間もじっとしているんだそう!
■基本情報
・名称:知床オプショナルツアーズ SOT! ネイチャーウォッチング
・集合場所:北海道斜里郡斜里町ウトロ香川67 知床オプショナルツアーズ事務所
・所要時間:約1時間45分~
・対象年齢:小学1年生~
・料金:2,500円~
「富士山ネイチャーツアーズ」富士山トレッキング
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誰もが一度は登ってみたい山と答える富士山。しかし、富士山の魅力は登頂することだけではありません!こちらのツアーでは、五合目から下の登山道や人がほとんど足を踏み入れない遊歩道を進みます。
地面が火山灰やゴツゴツした溶岩という富士山特有の生態系が見られる林や、植物の生えていない広い砂礫地帯をめぐる特別なトレッキング体験ができます。
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現在でも雪崩による浸食や崩壊を繰り返し、形を変えている富士山。こちらのツアーは全てプライベートツアーなので、参加者の希望に合わせた内容で開催してくれます♪
満足度も大きく、体力を気にせずに参加できる高評価のツアーです!
■基本情報
・名称:富士山ネイチャーツアーズ 富士山トレッキング
・集合場所:静岡県駿東郡小山町、御殿場市、裾野市(コースによる)
・所要時間:約3時間半~
・対象年齢:小学3年生~
・料金:6,800円~
西表島カヌークラブ空風 西表島ジャングルトレッキング
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沖縄・西表島で、マングローブカヌーとジャングルトレッキングを楽しめるこちらのツアーは、南国らしい遊びが詰まったトレッキングができます。
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本州などでは見られない熱帯雨林の植物、鳥や動物たちの声に冒険心をかきたてられます!落差約50mの滝や洞窟を訪れるコースもあり、沖縄の自然を満喫することができますよ♪
■基本情報
・名称:西表島カヌークラブ空風 西表島ジャングルトレッキング
・集合場所:(マイラ川半日コース)沖縄県八重山郡竹富町南風見 大原港
(それ以外)沖縄県八重山郡竹富町上原 上原港
・所要時間:約4時間~
・対象年齢:4歳~
・料金:6,000円~
ほかにも「そとあそび」では全国のトレッキングツアーをたくさんご紹介しています!ぜひチェックしてみてくださいね!
【アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」で全国のトレッキングツアーを検索してみる!】
初心者におすすめの山
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なるべくなら自分が行きたいと思う山がいいですが、決まっていない方は自宅から近い山から経験されるのが良いでしょう。まずは行きやすい地域のガイドブックを購入してください。
「日帰り」や「低山」という謳い文句のあるものがおすすめです。これらは歩いている時間が比較的短時間だったり、標高が低かったりするので、初心者に向いている山だといえます。
行きたい場所が決まった方は、準備を万全にして無理をせず出かけてくださいね。
トレッキング基本装備
ツアーに参加するなどしていよいよイメージが掴めてきたら、服装や持ち物を揃えましょう。値段は様々ですが、まず下記のものが必要です。
1.トレッキングシューズ
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トレッキングの際はぜひトレッキング専用のシューズを履いていきましょう。
山の斜面を歩く場合、普通の運動靴では、足首などの保護が不十分だったり滑りやすかったりして、思わぬケガのもとになります。トレッキングシューズは、ハイカットのものを選ぶと良いでしょう。歩き続けても疲れにくく、足首がしっかりと固定されているため捻挫などのリスクも減ります。
靴選びはとても重要です。長時間履くものですからサイズだけで判断せず、ぜひお店で実際に履いてみて選ばれることをおすすめします。
2.トレッキングポール(ステッキ)
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トレッキング専用の杖です。使わなくても大丈夫と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これを使うことで転倒の危険を減らし、疲労を軽減させることができます。初心者のうちは体も疲れやすいもの。ぜひ持っておいた方が良いでしょう。
トレッキングポールは伸縮自在のものが多く、自分の身長に合わせて使うことができますよ。
3.レインウェア
今日は登山用の靴とレインウェアとヘッドライトを買いました
早く山に登りたい!って思いました? pic.twitter.com/b5AHqaD00T— 峰 零弥 (@skpHxENc7rMPX8n) April 30, 2017
山の天気は変わりやすいもの。「さっきまではあんなに晴れていたのに!」という苦い体験をした方もいらっしゃるかもしれません。
レインウェアは雨が降ってきた時だけではなく、防寒具としても重宝します。たとえば風が強い時は、ウィンドブレーカーの役割を果たし、体温を保つことができます。軽いのでザックに入れても負担になりません。
レインウェアを選ぶポイントは、上下が分かれたセパレートタイプであること、“防水性”と“透湿性”が高い素材を選ぶことです。たとえば GORE-TEX、e-Vent 、Polartec、Pertexなど、年々使いやすい素材が開発され、超軽量のものやストレッチタイプも発売されています。
レインウェアを着るとどうしても汗をかきます。汗で風邪をひいてしまっては大変!快適な服装であれば、初心者も安心してトレッキングデビューを楽しめるはずです♪
4.ザック(リュックサック)
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両手が使えるようにするには、持ち物をひとまとめにできるザックが必需品です。選ぶポイントは、容量と疲れにくさです。
荷物は、夏の短時間のトレッキングの場合、比較的少なくて済むので、普段使っている20Lのサイズのものを使用することも考えられます。しかし山の装備を入れるとなると、少し大きめの25~30Lくらいのものが安心です。
春・秋の場合は寒暖の差が激しいので、防寒用衣類も必要になってきます。また、1泊2日のトレッキングを今後検討されている方は、普通の2泊3日の旅行で使用するような35~40Lくらいのサイズを購入しておくと良いでしょう。
下記に持ち物リストを記載していますので、お手持ちの衣類などによって調整してください。
<持ち物リスト>
・タオル
・水筒(1~2L ※入れる飲み物がお茶などの場合、水もあるとケガをした時などに重宝します)
・レインウェア(セパレートタイプ)
・帽子
・手袋
・靴下
・下着
・中間着(長袖)
・防寒着
・ヘッドライトの替え電池
・時計
・登山用地図や地形図
・コンパス
・常備薬
・虫よけ
・ホイッスル
・救急セット(ばんそうこう、消毒液、ガーゼ、包帯、トゲ抜きなど)
・保険証
・カメラ
・食べ物(あめ、チョコレート、おにぎりなど)
・ごみ袋
・ティッシュやトイレットペーパー(口が閉まるタイプのビニール袋に入れておくと湿らず便利です。トイレットペーパーは芯を抜いておくと潰せるのでかさばりません)
・着替え(山から下りた時用)
ザックは利便性や耐久性などにおいて、専用のものに越したことはありません。レインカバーがあったり、軽くて疲れにくくて破れにくい工夫がしてあったりします。とくに、胸と腰の位置で留められるタイプのザックは、疲れにくくおすすめです。
また、ポケットが多いものは、すぐ取り出したいものを仕分でき、ストレス無く使用できます。荷物の入れ方は、軽いものが下、重いものが上です。こうすると、重量感が軽減され楽に持ち運びできますよ。
専門店などでは、お願いすればオモリを入れて背負わせてくれる店もあります。実際のフィット感を確かめ、長時間背負っていても疲れにくいものを選んでくださいね。
5.ヘッドライト
おはよう◡̈♥︎八方ヶ原なう。
昨日トレッキングから帰ってきて仮眠してから、ペルセウス座流星群観にきちゃった〜
一晩中天気悪かった(´•ω•`)
けど車中泊とかして面白かった!
(❁´3`❁)↓愛用のヘッドライト、ギズモ。 pic.twitter.com/ckcUtcDr7a— Y.koto. (@xx_kotoko_xx) August 15, 2015
日帰りのトレッキングでも、ヘッドライトは必要です。道に迷ってしまったり、つい長居してしまったりして予定が遅れてしまった場合、山中は一気に暗くなり、ライトが無いと動けなくなってしまいます。
薄暗い時の移動では、足元がよく見えず捻挫してしまったり、周りが見えずケガをしやすくなります。そのため、ぜひ揃えておいてください。
トレッキングルートを考えるには?
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観光マップやガイドブックを参考にされるのがいいですが、初心者の場合、所要時間に捉われると大変なことになります。山の天候に左右されたり道に迷ったりする可能性もあるので、余裕を持ち落ち着いて行動できるようなスケジュールを計画しましょう。
日帰りの場合、遅くとも15時くらいまでには下山できるように計画するのが安心です。
実際のところ、トレッキングにかかる時間以外に、交通事情によっても大きく左右されます。たとえば山間部ではバスの本数が少なかったり、運行終了が早かったりします。事前の情報収集と確認は万全にしておきましょう。
トレッキング時の歩き方についての注意
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上りでは、歩幅は狭く、ゆっくりが基本です。歩幅が大きいと、腰やヒザに負担がかかりやすく足を痛めてしまいます。下りでは、前傾姿勢で一歩一歩確実に足を運んでいってください。
上り下りどちらも、靴底が地面にフラットになるように意識して、体重が平均してかかるようにします。この歩き方だと疲れにくいのはもちろんですが、足を踏み外したり転倒したりするのを防ぐことができ、ケガの予防にもなります。
トレッキングする際のルール&マナー
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誰もが気持ちよくトレッキングを楽しむために、山では暗黙のルールやマナーがあります。
状況にもよるので完全に守らなければならないという訳ではありません。守らなかったからといって腹を立てるのは良くありませんが、知っておけばお互い気持ちよくトレッキングができますのでぜひ覚えておいてくださいね。
すれ違うときは挨拶をする
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山では知らない人でも「こんにちは」と挨拶しましょう。
狭い道では登る人を先に通す
登山道は基本的に狭いです。人は一列になって進みますが、すれ違うことができない場所もあります。そういう場合は、基本的に登りが優先です。譲る方が山側にできるだけ身を寄せます。谷側に寄ると相手にぶつかられて転落する危険などがあるのでご注意を。
人数の多いグループの場合は、人数の少ない方を優先して通してあげます。登っている人がずっと続いて下りる人がなかなか通れない場合は、登っている人が気付いて道を譲ってあげるのが理想です。
気づいてもらえない時や譲ってほしいときには、「お先にいいですか?」と声をかけましょう。足元だけでなく周囲の状況も見て歩けるといいですね。
登山道の外に出ない
すれ違う際は一歩踏み出すだけにとどめましょう。登山道をはずれてしまうと色んな危険があります。自分が滑落してしまう、登山道の外に足を踏み出したことによる落石で下にいる人に当たってしまう、植物を踏んでしまうかもしれないことなどです。
休憩は邪魔にならないところでする
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狭い登山道などでの休憩は、周囲の人の迷惑になってしまいます。できるだけ余裕のある場所で隅に寄って休憩しましょう。マナーとして、特定の場所を長時間占有しないことにも気をつけてください。テーブルやベンチがある場合も同じです。
火気の取り扱いに注意する
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火の不始末は厳禁です!!タバコを吸われる方は携帯灰皿を携帯し、確実に火種を残さないよう持ち帰って下さい。携帯コンロなどの使用が許可されている場所でも、原状回復できる状態での使用がルールです。また風の強い日や周囲が混雑している時も控えて下さいね。
ごみは持ち帰る
当たり前ですが、自然は自分だけのものではありません。ルールを守ってきた先人たちがいたからこそ、この美しい環境を享受できているのです。環境保護のため、ごみは持ち帰りましょう。
パーティ(グループ)でまとまって行動する
パーティでばらばらに行動してはいけません。体調の悪い人を置いて行って先に進むのも良くありません。ばらばらになったパーティによる遭難騒ぎや死亡事故例もあります。
ガイドロープなどにもたれかからない
ガイドロープなどはあくまで歩いてよい道を知らせるものです。つかまって進むものではありません。簡単に外れてしまう可能性がありますので注意してください。
登山届があるところでは出しておく
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万が一の遭難に備えて登山届は出しておきましょう。行程スケジュール、パーティのメンバー連絡先などを紙に書いて登山届用のポストに入れます。管轄の警察署や交番に提出してもよいそうです。
おわりに
トレッキング入門者に便利な情報をご紹介しました。いかがでしたでしょうか?
トレッキングは、頂上に登ったときの景色だけではなく、その場所特有の楽しみ方がある奥深さがあります。何度同じ山に行ってもルートや目的が違えば新たな一面が見られて楽しめます。トレッキングの魅力は無限大です!
小さな子供からできるトレッキングですが、自然は偉大です。ぜひ準備を万全にして安全なトレッキングに出掛けてくださいね!
アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」では全国で楽しめるトレッキングツアーをご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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