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自分にピッタリのシュノーケルセットの見つけ方講座 2017.05.20 シュノーケリング
気軽にできる人気のマリンスポーツ、シュノーケリング。スノーケリングとも呼ばれますが、言語による読み方の違いなので同じ意味で使われています。
主に水面付近で行うシュノーケリングの魅力は、ビーチなどの浅瀬や水深の深い場所などフィールドを選ばず、老若男女問わず気軽にできること。また、「スキューバダイビングにも興味があるけど、一歩踏み出せない」という方にもおすすめのマリンスポーツです。
そんなシュノーケリングですが、より安全に楽しむためには道具選びが重要。市販のものには「大人用」や「ジュニア用」などいろいろなセットがありますが、種類や選び方のポイントを知っておけば最適なものが見つけられます。そこで今回はシュノーケルのセットについて詳しくご紹介していきます。
シュノーケルマスクの種類と選び方
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快適に水中を見渡すのに必要なのがマスク。普通のゴーグルではなく、しっかりとしたマスクを着用するのが安全にシュノーケリングを楽しむポイントです。ではシュノーケリング用のマスクにはどのような種類があるのか、また選び方やおすすめのマスクについてご説明します。
1.レンズのタイプ
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「一眼タイプ」…一眼タイプはレンズに仕切りが無いので視野が広いのが特徴です。マスクを付けるとどうしても視野が狭まってしまうので、できるだけ遮るものがなく海中を遊泳したい方におすすめ。
「二眼タイプ」…二眼タイプのポイントは、度付きレンズを入れることができること。ただし視野の広さは一眼タイプよりも劣ります。視野が広く感じるサイドビュー付きタイプのものもあります。また、マスククリア(マスクの中に入った水を外に出すこと)がしやすいので女性や年配の方など肺活量の少ない方にもおすすめです。
2.素材のタイプ
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「ブラックシリコン」…マスクのスカート部分が黒いシリコンのものをブラックシリコンと言います。スカート部分が黒くなっていることで外からマスクに入ってくる光を遮り、カメラなどのファインダーを覗き込む際に見やすいという利点があります。水中撮影をする方におすすめです。
「クリアシリコン」…こちらはシリコン部分が透明のマスクで、外から光が入ってくるので視界が明るくなりファンダイビングにぴったりです。
「プラスチックレンズ」…レンズがプラスチックになっていることでガラスのレンズのものよりもマスクが軽く、ガラスのように割れる心配がないので気軽に持ち運べます。
「テンパードガラス」…強化ガラスになっていて割れにくいレンズです。
マスク選びのポイント
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まずマスクの合わせ方ですが、マスクを顔に合わせて前髪や髪の毛の生え際がマスクのスカート部分にかかっていないかをチェックします。次にマスクを顔に当てて軽く鼻から息を吸い、下を向いてマスクが3秒以上おちなければOK。シリコン部分の肌触りやフィット感を確認しましょう。
目が悪い方にはコレ!
目が悪い方は二眼タイプのマスクを選びましょう。もともとマスクを通して水中を見る際は実際の大きさよりも4/3の大きさで、3/4の距離にあるように見えるので、多少目が悪い程度であれば度付きレンズにしなくてもさほど問題はありません。めがねやコンタクトが無いとほとんど見えないという方は度付きにしましょう。
ちなみに、めがねやコンタクトをしたままでもマスクは付けられますが、万が一マスクに水が入って外れてしまった場合を考えると、予め度付きのマスクにしておいた方が無難。レンズを選ぶ際は通常より1段階ほど弱い度数のものを選ぶと水中で見やすいですよ。
合わせて使いたい便利グッズ
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「マスクストラップカバー」…シリコンでできたマスクのストラップ部分に髪の毛が絡まないようストラップを覆うカバー。みなさんもゴーグルのストラップが髪の毛に絡まるという経験が一度はありませんか?そんなお悩みを解決してくれるうえ、デザインも豊富なので友達や家族でお揃いにすると一体感が高まるかも!?
「レンズの曇り止め」…レンズが曇るとせっかくの素敵な景色も霞んでしまいます。海の中の絶景を見逃さないために予め曇り止めを塗っておけば安心!
シュノーケルの種類と選び方
シュノーケリング中はシュノーケル(スノーケル)を使って口呼吸することで、息継ぎのために顔を水面から上げることなく泳ぐことができるので体力の消耗を抑え長時間の遊泳が可能になります。シュノーケルの形状にもいろいろあり、肺活量によっても選ぶポイントが変わってきます。それでは詳しく見てみましょう。
1.シュノーケルのタイプ
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「ストレートタイプ(J型)」…ストレートタイプはシュノーケルの中でも一番スタンダードなタイプです。
「蛇腹タイプ」…シュノーケルの筒の口元部分が蛇腹になっているタイプ。口の位置に合わせてシュノーケルの位置を調整しやすいです。 スキューバダイビングには可動域の広い蛇腹タイプがおすすめですが、水面付近を中心に行うシュノーケリングの場合は水の抵抗を受けやすくマウスピースをしっかり咥えるため、自然と力が入ってしまい口が疲れやすいかもしれません。
「ラップアラウンド型」…ラップアラウンド型は顔の形に添って筒の部分が曲がっていて、水の抵抗を受けにくい形になっています。また、シュノーケルの内容量が少ないのでシュノーケルクリアがしやすいのも特徴です。
2.シュノーケルのオプション
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「排水弁・排水室」…排水弁はシュノーケル下部に付いています。口から息を吐くことでこの排水弁が開き、シュノーケル内の水を外に排出でき、息を吸うと弁が閉じて外からの水の浸入をシャットアウトします。またシュノーケルの上部と下部に排水できる穴があることで、少ない力でシュノーケルクリア(シュノーケルの中に入った水を外に出すこと)がしやすいこともポイントです。
排水室はこの排水弁の手前にある空間のことで、水が入ってきたときや、シュノーケルクリアした際に少し水が残ってしまった場合もここに水が溜まりパイプを塞がないので呼吸がしやすいです。この排水室が大きいほど快適です。
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「ドライシュノーケル」…ドライスノーケル・ドライトップ・ドライアッパーなどとも呼ばれるタイプで、筒の上部に浮きが入っていて水に浸かるとそれが蓋をして水が入ってきにくくなっています。うっかり水中にシュノーケルが浸かってしまっても、これがあれば海水を飲んでしまうリスクが軽減できます。
「スプラッシュガード」…アッパーキャップとも言い、波しぶきがシュノーケルに入りにくい構造になっています。
ドライシュノーケルとスプラッシュガードの違いは、水中にシュノーケルが入ってしまった場合と、シュノーケルが水上にあるときに波しぶきがかかってしまった場合に、それぞれ水が入りにくい造りであるという点。
これらはシュノーケルの筒の上部に付いているので、ドライシュノーケルがスプラッシュガードのどちらかお好みのタイプを選ぶ形になります。
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「マウスピース」…シュノーケルをくわえる部分で男性用と女性用があります。大き過ぎると顎が痛くなったり疲れてしまったりします。また、小さ過ぎると外れやすく、口の中に水が入ってしまうことも。
「筒の太さ・長さ」…シュノーケルを選ぶ際に、筒の太さが合っているかどうかを見極めるのはとっても重要!肺活量の多い方は空気を多く取り込める筒の太いものを、女性やお子様といった肺活量の少ない方はシュノーケルクリアがしやすい細いものを選びましょう。
ここで肺活量の多い方が筒の細いものを選んでしまうと、空気を取り込みにくくて苦しくなってしまいます。自分に合った太さを選ぶことがポイントです。
また、筒の長さは短ければシュノーケルクリアはしやすいけれど、深く潜れない、水が入ってきやすい。逆に筒が長ければ深く潜れて水が入ってきにくいが、シュノーケルクリアはしにくいと一長一短です。これもシーンや自分に合ったものを選びましょう。
シュノーケル選びのポイント
https://www.instagram.com/p/BIh2TebBsuo/
シュノーケルは自分の肺活量に合った太さと長さを選ぶことと、マウスピースの大きさを確認すること。また初心者には排水弁付きのものが良いでしょう。最後にどれにしようか迷ったら、排水室が一番大きなものを選ぶことをおすすめします。
お子様にはコレ!
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肺活量の少ないお子様にはシュノーケルの筒が細いものを選びましょう。また、うっかりシュノーケルが水の中に入ってしまったときのために、ドライシュノーケルを付けておくと安心です。波しぶきによる浸水は排水弁・排水室付きのものでカバー。シュノーケルクリアもしやすくなり一石二鳥です。
筆者が小学生の頃、浮きのロープに体が絡まり水面に顔を上げられなくなってしまい、シュノーケルで呼吸しようとしたら海水が入ってきて、シュノーケルクリアもうまくできずにパニックになったことがありました。
そのときは近くにいたツアーのガイドさんが気付いてくれたので助かりましたが、子どもは突然の事態にうまく対応できない可能性があるので、やはり水が大量に入ってこないドライシュノーケルがあると安心かと思います。もちろんご家族やツアーガイドさんなど、大人による見守りも大切です。
フィンの種類と選び方
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フィンは水中世界を楽しみながら人魚のようにスムーズに移動できる優れもの。フィンに種類なんてあるの?と思った方もいらっしゃるのでは。実はフィンにもいくつかの種類があるんです。それでは詳しく見ていきましょう。
1.フィンの形状
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「フルフットタイプ」…靴を履くように足をすっぽりと中に入れて履くタイプのフィン。自分の足と一体化したような感覚なので、力がダイレクトにフィンに伝わります。
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「ストラップタイプ」…マリンシューズの上からフィンを装着できるタイプのフィン。サイズ調整ができるので着脱がしやすく、ダイビングではこのストラップタイプが主流となっています。
「先割れフィン」…推進力が得やすく、脚力に不安がある方でも簡単に進めます。
ちなみに、足ひれの幅が広いほど高い推進力を得られますが、体力・脚力を消費しやすいので体力に自信のある方におすすめです。
2.素材のタイプ
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「プラスチック素材」…発色が良く軽量です。推進力は期待できますが、ある程度の脚力が必要です。
「ゴム素材」…弾力があり柔らかく、少ない力で進めます。疲れにくく足がつりやすい方にもおすすめです。
フィン選びのポイント
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フルフットタイプを使う場合に試着は必須!ゆるすぎずきつすぎず、しっかり足にフィットしているかを確認しましょう。足ひれの幅も自分の体力と相談して選んでくださいね。
お子様にはコレ!
お子様は成長が早いので、サイズ調整ができるストラップタイプがおすすめ。またマリンシューズを履いたままフィンを装着できるので、シュノーケリング前後に岩場やビーチを歩くときに便利です。
初心者にはコレ!
初心者の方にはプラスチックタイプよりもゴムタイプの、少し柔らかく軽めのものが扱いやすくておすすめです。
合わせて使いたい便利グッズ
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「マリンシューズ」…岩場やビーチで足を怪我しないために着用しておくと安心です。
「マリンソックス」…フルフットタイプのフィンを使用する際のフィンずれ防止になります。また、岩場やビーチを歩く際にマリンシューズと併用しておくと、より安心です。
「フィンサポート」…フィンと足を固定できるもので、シュノーケリング中にフィンが途中で脱げてしまうことを防ぎます。しっかりとかかとまで固定することで足首への負担が減り、安定したキックができます。
【番外編】人気シュノーケリングスポット3選
ここで番外編として、人気のシュノーケリングスポットを3ヶ所ご紹介!道具を揃えたら、いざシュノーケリングに出発です♪
1.ハナウマ湾|ハワイ・オアフ島
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ハワイ旅行の行き先として人気のオアフ島にあるハナウマ湾。自然保護区に指定されていて、遠浅の美しい海ではたくさんの熱帯魚やウミガメが見られます。
2.慶良間(ケラマ)諸島|沖縄
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那覇から船で約20分とアクセス抜群の慶良間諸島。周辺海域はケラマブルーと賞賛されるほど透明度が高く、豊かな生態系を維持しています。
ツアー会社「シーワールド」のツアーでは、シュノーケリングと一緒にパラセーリングや体験ダイビングなど、様々なアクティビティが体験できておすすめですよ♪
- 沖縄県那覇市西3-20 那覇三重城港
・サービス名:チービシ(慶良間諸島) シュノーケリング
・所要時間:約3時間~
・集合時間:8:30/12:30
・対象年齢:4歳以上
・開催期間:コースによって異なる
・料金:4,000円~
3.伊良部島|沖縄
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伊良部大橋開通により、宮古島から車で行けるようになった伊良部島。伊良部島周辺にはたくさんのシュノーケリングポイントがありますが、特に人気なのは「青の洞窟」。
ツアー会社「エコガイドカフェ」では、この青の洞窟や「カヤッファ」と呼ばれるポイントでのツアーを開催しています。青く光り輝く美しい洞窟内で神秘の世界を堪能できますよ。
- 沖縄県宮古島市伊良部(下地島) 中ノ島(カヤッファ)ビーチ(コースによって異なる)
・サービス名:宮古島(伊良部島エリア) シュノーケリング
・所要時間:約3時間~
・集合時間:9:50
・対象年齢:5歳以上
・開催期間:通年
・料金:6,300円~
自分に合ったセットを見つけて安全にシュノーケリングを楽しもう!
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いかがでしたか? シュノーケリングを安全に楽しむためには道具選びも肝心です。額や頬骨、鼻の高さひとつとっても個人差があるので、安いからといって安易に通販で購入していざ使ってみたら合わなくて他のものを買う羽目に・・・なんてことも。ぜひ実際に試着して、納得してから購入されることをおすすめします。
アウトドアレジャー専門予約サイト「そとあそび」では、全国で体験できるシュノーケリングツアーを多数ご紹介しています。
シュノーケリングに必要な道具のレンタル料は全てツアー代金に含まれていて、その場で自分に合ったものが探せますし、専門のガイドさんが付いてくれるので初心者でも安心です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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