スキューバダイビングの直後に飛行機に乗るのは禁止!その理由と予定の立て方をご紹介! 2015.07.31 スキューバダイビング
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スキューバダイビングを含めた旅行を計画中の皆さん、移動手段に飛行機は入っていますか?また「スキューバダイビングの直後に飛行機に乗るのは禁止」ということを耳にしたことはありますか?
今日はスキューバダイビングと飛行機の関係をお伝えしつつ、スキューバダイビングを含めた旅行プランの作り方をご紹介します!
スキューバダイビングと飛行機の関係
スキューバダイビングと飛行機の関係は、ダイビングのライセンス取得コースで学ぶことの1つです。まずはその内容を簡単にご紹介します。
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スキューバダイビングで1回潜った場合
スキューバダイビングをその日1日だけ行い、しかも1回しか潜らなかった場合、スキューバダイビング終了後から飛行機搭乗まで最低12時間空けることが推奨されています。
スキューバダイビングで1日に複数回または連日潜った場合
スキューバダイビングで1日に複数回または連日潜った場合、最後のスキューバダイビング終了後から飛行機搭乗まで最低18時間空けることが推奨されています。
スキューバダイビング直後の飛行機がダメな理由
上記のように、スキューバダイビング終了後から飛行機搭乗までは、12時間もしくは18時間を空けるのが良いとされています。これは水圧と気圧に関係していることなのです。
スキューバダイビングと水圧
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スキューバダイビングでは、空気を詰めたタンクを使い水中で呼吸をし続けます。水中で呼吸をし続けるということは、水圧がかかっている状態で呼吸していることになります。さて、水圧がかかるとどういうことが起こるのでしょう。
空気中には窒素が含まれています。通常の呼吸では体に吸収されない窒素ですが、水圧下で呼吸すると体内に吸収されます。吸収はされても体には必要ないものなので、時間が経てば自然に体外へ出て行きます。
この水圧と窒素、後の話につながってくるので頭の隅に置いておいてください。
飛行機の高度と気圧
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水に潜るのとは逆に飛行機で高い所に行くと、気圧が低くなります。飛行機で耳がおかしくなるのはこのためです。高い山に登っても同じ現象が起こります。
高い所に行くと気圧が低くなる、これがスキューバダイビングの直後に飛行機に乗らないほうが良い大きな理由なんです!
スキューバダイビングと高度と窒素
スキューバダイビング中に体内に吸収された窒素は、時間が経てば自然に体外へ出て行きますが、スキューバダイビング直後はまだ体内に残っている状態です。その状態で飛行機に乗ると「減圧症」というものになってしまうリスクが高くなるのです。
体内に残っている窒素は、飛行機に乗り高度が上がり気圧が低くなると膨らみます。その膨らんだ窒素の気泡が体に悪さをする状態が減圧症です。(減圧症の詳細については今回は割愛します。)
飛行機に限らず気圧が低くなる所(高い所)に行くことが原因なので、スキューバダイビングの直後は登山も控えることをお勧めします。
スキューバダイビング後はゆっくり余韻を楽しもう!
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スキューバダイビング終了後から飛行機搭乗まで12時間もしくは18時間あれば、窒素が体外に出るための十分な時間があると考えられています。しかし、念のため24時間空けることを勧める医師も少なくありません。
スキューバダイビングは、のんびりゆったり水中の世界を楽しめるマリンスポーツです。その後慌ただしく帰り支度をしてしまってはもったいない!スキューバダイビングの後は、その余韻に浸りつつ海辺の時間を楽しめるような予定が組めるといいですね!
スキューバダイビング後の飛行機の予定
では実際にスキューバダイビングの予定をどのように組めば良いのか、具体的な例を挙げてみましょう。
スキューバダイビングが午前中で終了した場合、翌日の朝6時以降の飛行機であれば18時間が経過していることになります。そして午後にもスキューバダイビングを行った場合、午後6時までに全てが終了していれば、翌日の午後の飛行機は大丈夫ということになります。
ちなみに、飛行機に乗った直後にスキューバダイビングをすることは問題ありません。体内に窒素が残っている状態で高い所に行くことが問題なのです。
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スキューバダイビングショップに問い合わせる際、飛行機の時間が決まっているのであれば是非それを伝えてください。スキューバダイビングショップはその道のプロ!皆さんが安心して海に潜れるようダイビングのスケジュールを組んでくれます。
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