![](https://s3cdn.sotoasobi.net/outfitter/wp-content/uploads/466-1.jpg)
バックカントリースキーとは?必要な道具や安全に楽しむ手順のまとめ 2016.10.13 バックカントリースキー
photo by そとあそび
冬の雪山で今人気急上昇中のアウトドアレジャー「バックカントリースキー」をご存じですか?
「ゲレンデを滑るだけでは物足りない!」、「人のいない広々とした雪原を思いっきり滑り降りたい!」という、ワンランク上の楽しみを探している方におすすめのスノーレジャーです。普段あまり入ることのない自然の雪山へ出かけて、山の地形を生かした斜面を滑る瞬間は爽快感抜群です!
今回は「バックカントリースキーとは」をテーマに、必要な装備や服装、また安全に楽しむための基礎知識、初心者でも参加できてバックカントリーのノウハウを学べるツアーなどをご紹介します。
1.バックカントリースキーとは?
バックカントリースキーとは直訳すると「裏山スキー」という意味で、スキー場のゲレンデではない自然の雪山を滑ります。もちろんリフトなどはないので、自力で山を登るところから始まります。そのため装備品も通常のスキーやスノーボードとは異なり、山を登る体力も必要です。
専門知識が必要なスノーレジャーですが、ゲレンデでのスキー・スノーボードのコントロールが確実に出来れば、 一般の方でもガイドさんが同行するツアーで楽しめます。
バックカントリースキーの感動を一度味わえば、あなたもきっと雪山の虜になってしまいますよ!
2.雪山を熟知したガイドさんと一緒に楽しもう
photo by そとあそび
バックカントリースキーはゲレンデとは違い、パトロールスタッフもいない大自然の雪山で行うスノーレジャーです。たとえゲレンデの滑走に慣れていても、個人でバックカントリーに行くのはとても危険です。
その理由は、雪に覆われた山の地形はわかりにくく、どこを滑れば安全に楽しめるかを判断することや、万が一雪崩が起きた時の対処法など、一般のスキーヤーでは難しいことが多いからです。急な天候の変化も多い雪山では何が起こるかわかりません。
バックカントリースキーのガイドさんは、案内する雪山の情報と専門的な知識を使って、ツアーの参加者のレベルに合わせたコースを楽しませてくれます。景色の良いポイントやバックカントリーの滑走を満喫できるように上手にバックアップしてくれる、とても頼もしい存在なんです!
熟練のガイドさんと一緒にバックカントリースキーを楽しむことで、雪山に必要なノウハウを学びましょう。
3.安全にバックカントリースキーを楽しむために
photo by そとあそび
バックカントリーを楽しむためには、まずは自己責任でしっかりとした行動をとり、アクシデントが起きた場合には速やかに適切な対処をする必要があります。そのため雪山に入る前には、必ずガイドさんによる安全講習を受けて最低限の知識を身につけるようにしましょう。
またバックカントリーでの滑走は、圧雪されたスキー場のゲレンデとは全く異なります。天候によってその場での状況判断も必要になるでしょう。滑る雪山によって、地形も雪のコンディションも全て違います。ガイドさんの指示を守って行動することが大切です。
4.バックカントリースキーの服装や必要な道具
服装
photo by そとあそび
服装は速乾性の高い化学繊維(ポリエステルなど)のインナーウェアに、着脱がしやすい中間着(フリースなど)、アウターにはスキーウェアなどを着るのが適しています。コットンのインナーを着ていると、山を登るときに汗をかいたまま乾きにくく、山頂で体を冷やしてしまう恐れがあるので避けましょう。
他にも防寒のためスキー用のグローブや帽子(耳の覆えるタイプが良い)、ゴーグルやサングラスを用意しましょう。中間着以外はゲレンデで滑る時の服装とほぼ同じです。
必要な装備品やアイテム
BC道具揃った!これで登れる!! 雪山勉強します( ̄^ ̄)ゞ
Hiroshi Endoさん(@e_roshi)が投稿した写真 -
雪山を登るためには、ゲレンデでは使用しない装備や登山アイテムが必要です。お菓子や軽食などの嗜好品や水分、必要なアイテムを入れて「バックパック」を背負います。山を登る際には足に「スノーシュー」を装着し、スキーのストックなどの「伸縮ポール」が必要です。
また「雪山に入るための三種の神器」といわれる「ビーコン、ゾンデ棒(プローブ)、スコップ」は万が一雪崩に巻き込まれた場合にレスキューに必要なアイテム。持っていくだけでは意味がありません、使い方もしっかりと安全講習で学んでおきましょう!
これらの装備品やアイテムは一度に買い揃えようとすると高額になりますが、バックカントリースキーのツアーなら無料レンタルできるものがあるので安心です。予約が必要な場合もあるので、事前に確認してくださいね。
その他・あると便利なもの
途中お昼休憩をとって腹ごしらえをする場合は、サンドイッチなどの軽食を用意していきます。他にもちょっと小腹が空いたときに食べられるチョコレートなどの嗜好品があるといいですよ!もちろん水分補給も大切で、水筒で温かい飲み物を持っていくのがおすすめです。
あとは場所にもよりますが、ヘルメットや手袋・靴下の予備などを持っていくと安心です。ツアーによっては、用意しなければいけないものをリストアップしてくれているので、しっかり確認して忘れずに準備しておきましょう。
5.バックカントリースキーの流れ
山に入る前にトイレを済ませ、荷物の確認・準備運動
photo by そとあそび
雪山に入る前に必ずトイレを済ませておきます。必要な装備品やアイテムが揃っているか最終確認をして、ストレッチなどの準備運動も忘れずにしましょう!
一緒にバックカントリースキーを楽しむチームメイトやガイドさんと交流したり会話も楽しんでいるうちに、どんどん気持ちも盛り上がっていきます♪
安全講習で道具の使い方を学ぶ
photo by そとあそび
安全講習ではビーコンの使い方、レスキューの方法、雪の状態のチェックなど、バックカントリースキーで大切なことを学びます。わからない事があったら、ガイドさんに色々と質問するチャンスです。
バックカントリースキーがまったくの初心者という方は、「初心者向けバックカントリーツアー」に参加すれば基本的な知識を身につけることができます。初心者と経験者ではツアーが別開催なので、自分と同じレベルのチームメイトと安心してツアーを楽しむことができますよ!
ハイクアップで山頂を目指す
photo by そとあそび
いよいよスノーシューを装着し、バックカントリーエリアへハイクアップ(雪山を登ること)開始!参加者の体力やペースに合わせて、ガイドさんがチームを先導してくれます。
ゲレンデとは違いリフトを使わず、深雪の中を自力でハイクアップする体験もバックカントリーの楽しみのひとつ。時には立ち止まり、周りの景色や自然を眺めて雪山を満喫してくださいね!
最高の時間、自然の雪山を一気に滑り降りよう!
photo by そとあそび
バックカントリースキーで一番楽しくて興奮する瞬間です!圧雪されていない大自然の雪原を一気に滑り降りていきます。タイミングが良ければ、まっさらなフカフカのパウダースノーを滑ることもできます。まるでサーフィンで波に乗っているような浮遊感が味わえますよ!
目の前に広がる大自然の景色と、カーブするたびに舞い上がる雪しぶきは爽快感抜群。雪山での贅沢なひと時を思いっきり楽しみましょう。普段のゲレンデとは全く違う滑走体験に、一度味わうとやみつきになってしまう人続出です!
6.雪山の絶景と魅力
photo by そとあそび
大自然と調和し遊ぶ楽しさが感じられるバックカントリースキー、山や場所によって景色やコースも様々です。ぜひいろいろな雪山に行って、バックカントリーだけの贅沢な景色と滑りを満喫してきてください!
ハイクアップする時間も、夏山とはまた一味違う登山が楽しめ、滑り降りる時の感動を倍増してくれます。澄みきった山の空気と静かな白銀の世界に、心も身体も癒されリフレッシュできます。
7.味は格別!アウトドアランチ
photo by そとあそび
ツアーによっては途中でランチタイムをとる場合があります。大自然の景色を目の前に、雪山の中で食べるアウトドアランチは格別の味ですよ!
雪のテーブルで即席のランチスペースを作ったら、チームのみんなとおしゃべりをしながら、絶景の中で素敵なランチタイムを過ごしましょう♪
8.初心者でもバックカントリースキーが楽しめるツアー
photo by そとあそび
バックカントリースキーを楽しむ雪山は、魅力とともにリスクと背中合わせの世界でもあります。自然の厳しさを理解せずに雪山へ入ることは無謀です。
一般のスキーヤーやスノーボーダーにとって、専門知識を習得することは非常に難しいことなので、まずはガイド同行ツアーに参加して、プロのサポートを受けながらバックカントリーを楽しんでみましょう!
アウトドアレジャーの予約サイト「そとあそび」の紹介するバックカントリースキーツアーは、少人数のグループに、専門知識を習得したガイドが同行します。無料レンタルやツアーの写真付きなど、お得でおすすめの初心者向けツアーを見ていきましょう!
【群馬】冒険小屋|バックカントリーツアー
photo by そとあそび
群馬・新潟を中心とした広大なバックカントリーエリアの中から積雪状態を判断し、その日ベストなフィールドへ案内してくれるツアーです。少人数制のツアーで、個々人のレベルに合わせてツアーを進めていきます。
圧雪されていない雪の滑走が苦手という方には、非圧雪ゲレンデでの講習もしてくれるので、初心者でも安心です!
必要な装備はレンタルができて、ツアーの最初に安全講習もしっかりと行います。ツアー参加者は、専用ゲストハウスでの前泊が1,000円で利用可能です。
■ 基本情報
・名称:冒険小屋 バックカントリーツアー(武尊山・神楽峰・谷川岳・川場・宝台樹)
・コース名:BC未経験者OK!ビギナーツアー(※装備レンタル付)
・集合場所:群馬県利根郡みなかみ町綱子57 冒険小屋ゲストハウス
・アクセス:【車】関越自動車道「水上IC」より約15分
【電車】JR上越線「水上駅」より車で5分。無料送迎サービスあり(要予約)
・開催期間:12月〜5月
・参加条件:18歳以上
・料金:10,000円~
【宮城】宮城蔵王自然学校|蔵王えぼしバックカントリーツアー
photo by そとあそび
えぼしスキー場最上部までゴンドラとリフトで上がり、そこから山頂にむけハイクアップを開始します。林を抜けて広い尾根に出ると、視界も広がり厳冬期にはめずらしい樹氷も見ることができます。
360度の大展望を楽しんだらお待ちかねの滑走タイム。滑降ルートはパウダースノーの確率も高く、斜度も20度~30度とバックカントリー初心者にも手ごろです。もし斜面に自信がなければ、登りに使った尾根を滑ってエスケープできるので安心ですよ!
■ 基本情報
・名称:宮城蔵王自然学校 蔵王えぼしバックカントリーツアー
・コース名:えぼし岳バックカントリーツアー(ツアー中の写真付)
・集合場所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有林内みやぎ蔵王えぼしスキー場 宮城蔵王自然学校
・アクセス:【車】東北自動車道「白石IC」より40分
【電車】東北新幹線「白石蔵王駅」より路線バスで「遠刈田温泉」へ。遠刈田温泉より無料シャトルバスで「えぼしスキー場」
・開催期間:1月中旬~3月中旬
・参加条件:小学3年生以上
・料金:6,000円~
【岐阜】パワーゾーン|高鷲スノーパークバックカントリーツアー
photo by そとあそび
中部・関西から近いスノーフィールド、高鷲スノーパークをベースに楽しむバックカントリーツアーです。高鷲の裏山とバックカントリーに精通したガイドが、リスクを避けて安全に楽しく案内してくれます。
ハイクアップに必要なスノーシューやバックパックもレンタルを用意しているので、装備品を持っていなくても気軽に参加できます。バックカントリー未経験の人に向けた講習もしっかりと行っています。
遠くにアルプスを眺めながら、休憩を交えゆっくりとハイクアップすること約30分。前大日岳山頂から準備を整えて滑り降ります!木々の間を抜けるツリーランコースで、1300mの滑走を楽しみましょう。
■ 基本情報
・名称:パワーゾーン 高鷲スノーパークバックカントリーツアー
・コース名:【BC未経験者OK】バックカントリー体験コース《レンタル込》
・集合場所:岐阜県郡上市高鷲町西洞3086−1 高鷲スノーパーク パワーゾーンBackcountryDesk
・アクセス:【車】東海北陸自動車道「高鷲IC」より15分
・開催期間:12月下旬〜4月中旬
・参加条件:高校生以上(未成年者参加の場合、要保護者同行)
・料金:9,000円~
いかがでしたか?ガイドさんの案内で行く初心者向けツアーなら、初めてのバックカントリースキーも学びと遊びがいっぱいで雪山を満喫できること間違いなしです。新しい体験と感動で、もっともっと雪山を好きになってくださいね!
アウトドアレジャーの予約サイト「そとあそび」では、全国のバックカントリースキーツアーを紹介しています。あなたのバックカントリースキーデビューに、ぜひお役立てください。
【アウトドアレジャーの検索サイト「そとあそび」で、バックカントリースキーツアーを検索・予約する】
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
最新記事
その他の記事