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知床ホエールウォッチングにぴったりの時期や見どころは? 2016.10.28 知床・網走・北見
北海道の東部にある知床半島は、その豊かな自然により多種多様な動植物を見ることができる貴重なエリア。2005年には世界自然遺産にも指定されたため、今では人気の観光スポットとなり、一年を通して多くの人が訪れています。
そんな知床では、自然を間近に感じられるホエールウォッチングが大人気!
今回は、知床ホエールウォッチングを楽しめる時期や、ツアーで出会える生き物たちや見どころを徹底紹介いたします!
知床でホエールウォッチングを楽しめる時期は?
photo by そとあそび
大海原に生活するクジラの様子を、船やボートに乗って海上から観察するアクティビティがホエールウォッチング。野生のクジラが間近で潮吹きしたり、テールスラップやヘッドスラップなどのパフォーマンスを繰り広げる姿は迫力満点です!
ところで、知床でホエールウォッチングを楽しむなら、一体どの時期がベストなのでしょうか。
photo by そとあそび
ズバリ、知床でクジラに出会うなら6月〜10月がベスト!
実は知床の海では5月〜10月は「クジラ・イルカ・バードウォッチング」が、1月下旬~3月中旬は「流氷・バードウォッチング」が行われており、ほぼ1年を通して様々な生き物を観察するネイチャーウォッチングツアーに参加することが可能です。
どの時期のツアーに参加しても様々な生き物たちに出会うことができますが、中でも5月〜10月は比較的クジラとの遭遇率が高いというデータが出ているので、時期を狙って参加してみてはいかがでしょうか。
知床にはなぜたくさんの生き物が集まるの?
流氷が流れてくる南限のエリアである知床は、流氷が形成される際に作られる栄養素の豊かな中層水によってプランクトンが大増殖します。
そのプランクトンや流氷に付着した藻類を目当てに多くのクジラや魚たちが集まってくるため、多種多様な生き物を目にすることができるのです。それでは次に、季節別に出会える生き物たちをご紹介します!
春に出会えるクジラたち
ミンククジラ
photo by そとあそび
ミンククジラは平均体長約7mとヒゲクジラ亜目の中では2番目に小さい種類。別名”コイワシクジラ(小鰯鯨)”とも呼ばれています。
南半球に生息するクロミンククジラと外見はとてもよく似ていますが、ミンククジラの胸ビレの白い模様で見分けることが可能です。
オキアミよりもサンマやイワシなどの群れで行動している魚を捕食することが多いと言われています。
ザトウクジラ
ザトウクジラは平均体長約15m、体重30tとクジラとしては中型のサイズ。体の三分の一もの長さを誇る胸ビレとフジツボに覆われたコブがいくつもある上下の顎が特徴的です。
知床では遭遇率はあまり高くないため、出会うことができたらラッキーかも?!
シャチ
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クジラ目に属するイルカの仲間であるシャチは、体長約5~7mとイルカの中では最大の種類。冷たい水を好み、知床では3月下旬の流氷が溶け出す頃から春まで見ることができ、運が良ければ迫力のジャンプ、ブリーチングも見られるかもしれません!
背ビレの根元にあるサドルパッチと呼ばれる灰色の模様は、一体ずつ形が違うため、個体識別をする際の材料にされています。
夏に出会えるクジラたち
マッコウクジラ
マッコウクジラのオスは平均体長約17m、体重50tと歯の生えているハクジラ類の中でも最も大きい種類。ヤリイカやダイオウイカなど主にイカ類を食べています。
他のクジラには見られない肥大化した頭はマッコウクジラのシンボルでもあり、その脳は平均7キロと全ての動物の中でも最大級。
斜め前方へ潮吹きが上がる特徴があるので、ホエールウォッチングの際にはぜひチェックしてみましょう!
photo by そとあそび
イシイルカ
イシイルカは平均体長2mほどのネズミイルカ科の中では大きい種類で、群れを成して行動しています。
ずんぐりとした体に頭部のすぐそばにある小さな胸ビレ、おなかの広い部分が白くなっており、かなり特徴的な外見なので判別しやすい種類です。
秋に出会えるクジラたち
カマイルカ
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カマイルカもイシイルカと同様、群れを成して行動をするイルカ。平均体長約2.5mとイシイルカよりも若干大きく、白黒灰色のモノトーンの配色が全身にかけて広がっています。
非常に活発で好奇心も強く、水族館などでもしばしば見かけることのあるカマイルカ。知床のホエールウォッチングで出会える確率は低めですが、もしかしたらカマイルカの方から船に近づいてきてくれるかもしれません。
冬に出会えるクジラたち
ツチクジラ
photo by そとあそび
知床の冬の海で出会うことができるツチクジラは体長11~12mほどの大きさ。ハクジラの中ではマッコウクジラの次に大きな種類とされており、生態について十分に解明されていない謎多きクジラです。
口元はイルカのように長く伸びており、下顎が上顎より長いために常に下の前歯が見えているような状態になっています。
明日から鯨の調査研究の為同僚(癒やし)が十日程不在になる。 その同僚から、ツチクジラ、と云う鯨が居ることを教えてもらったのだけれど、通称“おばけイルカ”、と言うのだとか。 成程これは確かにおばけイルカだわ。 pic.twitter.com/mIDZh2YlsP
— 娃@Alvis (@426420) 2014年7月14日
体中にある白いひっかき傷は加齢とともに増えていくことが分かっており、これを素に個体の大体の年齢を計ることができるようです。
知床のおすすめホエールウォッチングツアーをご紹介!
いかがでしたでしょうか?!知床の海には一年を通してたくさんのクジラや生き物たちが集まってくることが分かりましたね!
知床はこれだけの種類のクジラを見ることができる、国内でも珍しいエリア。ホエールウォッチングをするなら知床しかありません!
最後におすすめのホエールウォッチングを催行しているツアー会社をご紹介します。
知床ネイチャークルーズ
photo by そとあそび
知床・羅臼沖でクルーズツアーを催行している”知床ネイチャークルーズ”では漁師歴30年の船長による案内で、多種多様な生き物たちに出会うことができます。
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その遭遇率はかなりの高確率!今までの過去のデータを蓄積しており、それをもとにツアーを組み立てていますので、日々遭遇する精度は上がっています。
5月~10月に催行している”クジラ・イルカ・バードウォッチング”では今回ご紹介したクジラたちの他にオットセイやミズナギドリにも遭遇できる可能性が!初夏頃にタスマニアからやってくるミズナギドリが、数万羽の大群で飛ぶ様はまさに自然の驚異を感じます。
■ 基本情報
・名称:知床ネイチャークルーズ クジラ・イルカ・バードウォッチング
・集合場所:北海道目梨郡羅臼町本町27-1 知床ネイチャークルーズ・発券所
・アクセス:根室中標津空港より車で約1時間15分
・所要時間:約2時間半
・集合時間:8:00/8:30/11:00/12:30/13:30
・参加条件:年齢制限なし
・開催期間:5月~10月
・料金:7200円~
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1月~3月に開催される”流氷・バードウォッチング”では、知床の名物・流氷とともにオオワシやオジロワシといった大型の猛禽類にも遭遇できます。
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流氷に止まるワシたちの姿はとても絵になり、まさにシャッターチャンス!カメラ好きの方には特におすすめの迫力のツアーです。
■ 基本情報
・名称:知床ネイチャークルーズ 流氷・バードウォッチング
・参加条件:年齢制限なし
・所要時間:1~2時間半
・開催期間:1月下旬~3月中旬
・料金:3600円~
知床はほぼ1年を通して本当にたくさんの種類の生き物たちに出会うことができる素晴らしい場所です。一度だけといわず、何度も訪れてその季節ごとの魅力を堪能するのも素敵な体験になること間違いなしです!
さて、ホエールウォッチングツアーは北海道だけでなく沖縄をはじめ日本各地で開催されいる人気のアクティビティです。アウトドアレジャー予約サイト「そとあそび」では、今回ご紹介した知床以外のツアー詳細も掲載しておりますので、こちらもぜひチェックしてみてくださいね!
【アウトドアツアーの予約サイト「そとあそび」で全国のホエールウォッチングツアーの詳細をチェックしてみる!】
※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。
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